患者や家族の相談室

医療者と患者・家族が良好な関係を築くためには、治療・療養面・金銭的な面で患者や家族が困ったときに、専門家が相談にのる体制を整えることも大切です。民間病院を含め、多くの病院では金銭的な問題や社会制度の専門家であるソーシャルワーカーや、看護師・臨床心理士などが相談業務を担当しています。
患者の相談や苦情の中で多いのが、「医師にしっかりと説明をしてもらえなかった」「医師の説明がよく分からない」といったような、医師とのコミュニケーションの問題です。医療者の人手不足が深刻化している今、医師の限られた診療時間の中で一人ひとりの患者が納得できるまで説明するというのは、至難の業ともいえます。自分の病気について理解するために相談室を利用し、相談室のスタッフに医師との橋渡しとして仲介に入ってもらってもよいでしょう。患者が相談室を利用することで医療チームとのコミュニケーションが深まれば、トラブル防止にも役立つのです。
例えばあるがん専門病院では、がんを告知された患者は全員病院の相談室へ行くことになっています。相談スタッフが患者の話を聞き、いつでも相談できる体勢を整えているということを伝えることは、命にかかわる病気を告知されショックを受けている患者の不安軽減にも役立ちます。また、相談スタッフが、患者代弁者として第三者的な役割を果たしているところもあるようです。
多くの医療機関では、相談室や医療連携室が退院後の在宅医療・介護や、転院・施設への入所をコーディネートする役割も果たしています。

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